(1)特徴
・グレンスペイ 10年 2008/Glen Spey 10yo 2008
・グレンスペイ蒸溜所/モスバーン社ボトリング
・55.9%
グレンスペイ蒸溜所は、1878年、トウモロコシ商のジェイムズ・スチュアート社がスペイサイドに創業した蒸溜所です。現在はディアジオ社が保有しています。ブレンデッドウイスキーのJ&Bの原酒として使われており、シングルモルトとしての発売は、ディアジオ社の『花と動物シリーズ』などかなり限られています。
風味としては、ピューリファイヤー(精留器)を使用していることから生まれる軽快な酒質と、ハーブのような香味が特徴です。なお今回テイスティングしたのは、インディペンデントボトラーのモスバーン社が熟成、ボトリングしたもので、カスクストレングスとなっています。
(2)テイスティング
【香り】
柑橘や刈りたての芝生、ミントやメントール系のハーブ、湿布、鉛筆の芯のような無機的な香り、乾いた大麦。加水すると少し生クリームやカスタードも出てくる。
【味】
麦芽、ブラウンシュガー、花の蜜、グレープフルーツ、ハーブ、生クリーム。余韻はややビターな草とメントールの清涼感。
【総評】
草っぽいハーブとメントールのような清涼感が爽やか。味わうと意外とブラウンシュガーや花の蜜の甘みもしっかり感じられるが、余韻はやはりハーブで爽快。カクテルベースとしても使い勝手が良さそう。