ブラー XO カルヴァドス ペイドージュ/Boulard XO Calvados Pays d'Auge

(1)特徴

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・ブラー XO カルヴァドス ペイドージュ/Boulard XO Calvados Pays d'Auge

・ブラ―

・40%

・フレンチオーク樽で8~15年熟成


カルヴァドスは、フランス北西部のノルマンディー地方で作られているブランデーです。フランスでは、コニャック・アルマニャックと並んで三大ブランデーと呼ばれています。原料は基本的にはりんごですが、一部洋梨ブレンドされていることもあります。

今回テイスティングするのはブラ―XOで、サントリーが輸入代理店を務めているので日本でも比較的入手しやすい銘柄です。ブラーは1825年に設立された家族経営のカルヴァドスメーカーで、現在は6代目のビンセント・ブラー氏が指揮を執っています。果実生育からカルヴァドス生産まで一貫して行っている作り手でもあります。ペイドージュは生産地域の名前で、最も高品質なカルヴァドスが生産できるとされている地域です。区分はXOなので、規則上は6年以上熟成の原酒をバッティングしたものとなりますが、本製品では8~15年熟成の樽20以上をバッティングして作られています。

 

(2)テイスティング

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【香り】

酸味と甘みのバランスの良いリンゴ、樽由来のオーク香、サイダー、和梨っぽいフルーティさ、シトラスを絞ったアップルパイ、バニラ。

 

【味】

甘くスパイシー、酸味のあるリンゴとその蜜、シナモン、ミントのような清涼感、アーモンド。余韻はビターなリンゴの皮とオーク。飲料酢のリンゴ味(リンゴ酢でなくリンゴフレーバー)に近いニュアンス。

 

【総評】

甘みと酸味、ビターさと熟成香のバランスが良く、飲み疲れないシャープな味わい。表現が低レベルな気がするが、凄く美味しい大人のアップルジュース。同じブランデーであるコニャックなどと比べると酸味がより強く心地良い。スパーリング白ワインのように、食前・食後酒としてサッパリ飲むのに最適。