キャストレード バ・アルマニャック 1984/Castarède Bas Armagnac 1984

(1)特徴

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・キャストレード バ・アルマニャック 1984/Castarède Bas Armagnac 1984

・キャストレード家

・40%

・ブドウはユニブラン種 50%、コロンバール 30%、 フォル・ブランシュ 20%使用

1984年蒸溜、2016年ボトリング(31~32年熟成)

 

1832年にフランスのキャストレード家にて生産開始されたアルマニャック。1984年蒸溜、2016年にボトリングされたビンテージです。またバ・アルマニャックは産地名で、一番上等なブドウが収穫できる地域と言われており、フルーティーで繊細な味が特徴的です。

アルマニャックと言えば、フランスの三大ブランデーの一つですが、同じぶどうのブランデーであるコニャックや、りんごのブランデーであるカルヴァドスと比べると少し知名度が落ちる気がします。製造が始まったのはコニャックより古く、1411年と言われています。アルマニャックの特徴としては、単式蒸溜器で2回蒸留するコニャックと違い、半連続式蒸溜器で1回の蒸溜となっている点で、コニャックと比べるとパンチの強い味わいとなることが多いです。またコニャックに比べると安いため、本レビューのようなビンテージものでも入手がしやすいことも魅力的です。

 

(2)テイスティング

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【香り】

熟したぶどう、ミント、スパイス、バニラ。時間をおくとバニラやカスタードの甘い香りがかなり強くなる。

 

【味】

スパイシーな口当たり。バニラや塩キャラメルの塩っ気のある甘み、ぶどうの皮のタンニン感のあるビターさ、タバコのようなスモーキーさとミントの清涼感、干し草、焦がした樽、ナッツ。余韻は、タンニンのビターさとほのかなフルーツの甘み。

 

【総評】

熟成期間の長さの割には、パンチがありスパイシーな味わいで、コニャックとの違いを感じさせてくれる。香りはバニラやカスタードの甘みがかなり強いが、味わいはスパイシーで力強く、飲みごたえがある。甘すぎるブランデーが苦手な人は、コニャックよりアルマニャックの方がオススメしたい。