(1)特徴
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・ウルフバーン モーヴェン/Wolfburn Morven
・ウルフバーン蒸留所
・46%
・700mL、約6000円
・1stバーボン樽、2ndクオーター樽
・3年熟成?
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ウルフバーン蒸留所紹介三連発の最後はモーヴェン。ウルフバーン蒸留所では唯一のピーティッド麦芽を使用した製品で、ピート炊き込み量は10ppm。個人的にピーティッドウイスキーが好きなこともありますが、この手の系統は短熟でも楽しめることが多いので(ピートの刺激がハッキリ出るので、10~20年超の中・長熟より、5~8年くらいの短熟が好きな人もいる)楽しみにしていた一本。
最近の新興蒸留所は、アードナムルッカン蒸留所にしてもグラスゴー蒸留所にてしても、主力でなくてもピート使用の製品を出している印象があります。これはピートと短熟との相性の良さもあるのかも知れません。長熟にならないと良さが出ないタイプだと、評価されるまでに倒産しかねないですから。あとはピート好きは、”ピーティーなウイスキーです”と言われると取り敢えず試してみたくなる層(私もそうです)が一定数おり、新興蒸留所にとってはありがたい存在なのかも知れないですね(あくまで推測です)。
(2)テイスティング
【香り】
中程度のピートの煙臭さ、潮っぽい磯の香り、柑橘、ライムの皮、蜂蜜、革、少しオイリー。ウルフバーン全般に言えるが麦芽の香りも良く感じられる。
【味】
軽い口当たり。ピートスモークの刺激、マシュマロ、バニラ、オレンジピール、スパイス。酸味のあるビターな余韻。
【総評】
ピート感としてはタリスカーほどではないがはっきり感じられるレベル。ピート炊込み量は10ppmとのことだが、原酒が若いこともあってか、それ以上には感じられる。酸味や甘みも充分に味わえるが、まだややアルコール感が強く、ストレートというよりハイボール向きか?ピーティーウイスキー好きとしては今後の経過を期待したい一本。
(3)関連リンク
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