アードベッグ 2024年リリース

アードベッグ蒸溜所の2024年リリース予定(一部は2023年からリリース予定)のボトルについて、現時点で判明している範囲で記載しようと思います。19年トリーバンや25年など、定期的にリリースしているものについては割愛します。

(1)アードベッグ スペクタキュラー/Ardbeg Spectacular

2024年アードベッグデーとして有力視されているボトル。ポートワイン樽とバーボンバレル樽でそれぞれ熟成した原酒をバッティングしたもののようです。

風味は「スモーキーな洋ナシ、メンソール、キャンドル、ラベンダー、アンティークレザー」との事なので、2018年のグルーヴス(赤ワイン樽+バーボン樽)や2019年のドラム(バーボン樽→ラム樽フィニッシュ)に系統としては近く、やや癖の強めな風味となりそうです。

 

(2)アードベッグ スモークトレイル コート ロティ/Ardbeg Smoketrails Côte Rôtie 

Ardbeg Smoketrails Côte Rôtie Edition

2022年にリリースされた、空港などの免税店限定のアードベッグ、スモークトレイルの第2弾が2023年後半から2024年にかけてリリースされるようです。第1弾はマンサニージャシェリー樽熟成原酒を使用したボトルでしたが、今回はコート・ロティ樽で熟成させた原酒をバッティングしたものとのことです。コート・ロティはフランス北部ローヌにあるシラーを主体とした赤ワインの生産地で、力強さと上品さを兼ね備えた赤ワインとして知られています。

風味としては「アードベッグらしいタールやウッドスモーク、ダークチョコレートやベーコンの他に、グリルしたアーティチョーク(タケノコみたいな感じ?)や緑パプリカ、オリーブの塩水、スモークしたベリーなども感じられる」とのことです。アードベッグらしさ+少し青臭さのある風味なのかなという印象です。

 

(3)アードベッグ アンソロジー 14年 ジ ユニコーン テール/Ardbeg Anthology 14 Year Old The Unicorn’s Tale 

Ardbeg Anthology 14 Year Old The Unicorn's Tale - Front Label

2023年にリリースされたアンソロジーシリーズの第二弾。ワイン樽熟成にスポットライトを当てたシリーズで、今回は14年以上熟成させたマデイラワイン樽熟成原酒とバーボン樽熟成原酒をバッティングしたもののようです。ノンチルフィルターでアルコール度数は46%。風味は、強烈なスモーキーさに加えてライムやソフトな大麦、シダーウッド、メンソール、クローブ、樟脳(しょうのう)などが楽しめるとのことです。

(4)アードベッグ ビンテージ Y2K 23年/Ardbeg Vintage Y2K Aged 23 Years 

2000年蒸溜原酒を23年間、オロロソシェリー樽とバーボン樽で熟成させてバッティングしたもの。2024年リリースとのことですが、どのような範囲でリリースされるのかなどは不明です。アルコール度数は46%、ノンチルフィルタードでのボトリングです。