(1)特徴
・サン ロイヤル (カスケード)/Sang Royal (Cascade)
・9.4%
・サワーエール
カスケード醸造所(Cascade Brewing)はアメリカのオレゴン州ポートランドにある醸造所。ワイン生産が盛んな地で使用した樽を使用して、サワービールを中心とした生産を行っています。醸造所は1998年にArt Larrance氏とRon Gansberg氏によって 設立され、当初は一般的なエールを醸造していたようですが、2006年から先述の通り地域の特徴を生かしたサワービールの生産に移行して成功を収めているようです。
今回テイスティングしたサン ロイヤルは、カベルネ&ポートワインバレル樽で最長22ヶ月熟成させたレッドエールを、ピノノワールブドウジュースとブレンドしたものです。
(2)テイスティング
【香り】
プルーン、バルサミコ、いちじく、ラズベリーやブルーベリー、ブドウの酸味とランビックの乳酸、少し穀物感
【味】
強烈なサワー、ぶどう、タンニン、グレープフルーツ、伊予柑、オーク、草っぽいハーブ。インパクトあるサワーで、ランビックの酸味とぶどうの酸味が合わさっている
【総評】★
インパクト十分なサワービールで、ランビックの野性味あふれる乳酸感とブドウのフルーティな酸味が混然と感じられる。ランビックの中には通常のエールに近いものあるが、ここまでくると全く別物と思って飲まないと楽しむ前に終わってしまいそう。
完成度が非常に高く、各種サイトでの評価が高いのは良く分かるが、個人的には好みではないので★1つまで。