(1)特徴
・ジェームズ クリーズ キャトル ランチ ウイスキー 8年/James Cree’s Cattle Ranch Whiskey 8yo
・ヘイルウッド・アーティサナル・スピリッツ社(アメリカ・イギリス)
・40.0%
・アメリカンオーク新樽で8年熟成
ジェームズ クリーズはインディペンデントボトラーで蒸溜所も保有しているヘイルウッド・アーティサナル・スピリッツ社のバーボンウイスキーブランド。ロンドンに本店を置く1978年設立の会社で、2002年にグレンモーレンジ社からCrabbie'sブランドを買収するなどして、自前でイギリスやアメリカに蒸溜所を所有しています。ジェームズ クリーという名前も、昔Crabbie家と結婚したスコットランドのウイスキー蒸溜家にちなんでいるようです。
今回テイスティングしたのはテネシー州で生産されているバーボン、ジェームズ クリーズの8年熟成物で、ジャックダニエル同様にリンカーン郡製法と呼ばれる炭濾過方法を採用しているようです。マッシュビルの84%はコーンであり、さっぱりとした飲み口が特徴となっています。
(2)テイスティング
【香り】
キャラメル、バニラ、アロンアルフア、リンゴ、オーク、メントールや生姜のスパイシーな香りも奥からシャープに香ってくる
【味】
非常にスパイシーで軽快。オーク、生姜、穀物、リンゴ、穏やかなバニラ。余韻はややローストしたオークとハーブのビターさ
【総評】
コーン主体らしい軽快でスパイシーな風味。穀物の風味がかなり軽い分、樽のオーキーさがかなりクリアに感じられる。少し若さは感じるが、えぐみはそこまで無く、軽快にバランスされた印象。優しい甘さで軽くスパイシーな口あたりのバーボンが好みな人にはオススメ。