(1)特徴
・ベンリネス 14年 2009 (アデルフィ)/Benrinnes 14yo 2009 (Adelphi)
・ベンリネス蒸溜所、アデルフィ社ボトリング
・54.6%
・オロロソシェリー樽熟成?
ベンリネス蒸溜所は、1826年にスペイサイド地方の町アベラワ―に設立された蒸溜所で、現在はディアジオ社が所有しています。主にジョニーウォーカーやJ&Bなどの構成原酒として使われており、シングルモルトとしてのラインナップは余り見かけない蒸溜所です。
今回テイスティングしたのは、インディペンデントボトラーであるアデルフィ社がボトリングしたものです。2009年蒸溜原酒を(樽情報不明ですがおそらく)オロロソシェリー樽で14年間熟成し、シングルカスク・カスクストレングスでボトリングしたものです。
(2)テイスティング
【香り】
ブドウリキュール、プルーンやイチジク、メントール、ブラウンシュガー、ビスケット、オレンジ、木工ボンド、イチゴ
【味】
かなり強いスパイシーさ、唐辛子やペッパー、レーズン、ベリー、ロースト麦芽やビスケット、白い花のフローラルさ、エスプレッソ、焦がした樽、ローストした柑橘ピール
【総評】
非常にスパイシーでシャープな一本。おそらくオロロソシェリー樽熟成と思われる樽由来の甘さに加えて、樽材由来のスパイシーさやビターさがも全開。癖はあるが軽快かつ透き通った上品な甘さで飲みやすい。シングルカスクらしい楽しさ。