(1)特徴
・マッカラン クラシックカット 2022/The Macallan Classic Cut 2022 Edition
・マッカラン蒸溜所
・55.0%
・バーボン樽、シェリー樽熟成
マッカラン蒸溜所が2017年からリリースしていて、毎年異なるブレンダーがプロデュースしている限定ウイスキーの第5弾、クラシックカットの2022年版のレビューです。
クラシックカットでは、2017~2019年の過去3年はスペイン・へレス産のオロロソシェリ―樽の原酒が100%使用されていましたが、2020年版からはシェリー樽に加えてバーボン樽熟成の原酒も使用されています。
風味の特徴としてはこれまでのリリースと同じく、カスクストレングス、ノンチルフィルターという特徴を生かした、マッカラン原酒の持つ力強い風味が味わえる点が挙げられます。
過去のレビューについては下記を参照ください。
(2)テイスティング
【香り】
麦芽、オレンジ、ミント、オーク、サクランボ、イチゴのシャーベット、バニラ
【味】
焦げたオークのビターさと胡椒のスパイシーさが始めに来る。強くトーストしたオーク、柑橘ピール、リンゴ、蜂蜜、タンニン感強いブドウ、ロースト麦芽やハーブ、エスプレッソ、ナッツ、スモーキーでビターな余韻
【総評】
これまで飲んだクラシックカットの中ではワーストの印象。樽のビターさが悪目立ちしていて、シェリー感もタンニンが強く濁った風味、バーボン樽感は薄く、原酒の若い風味も目立つ。
オフィシャルサイトにはカクテルと並んだ写真があるので、カクテル用をイメージして作ったのかも知れないが、値段は2万円弱と全然カクテル向きじゃない。たまに「旨いけど半額で同じレベルのやつが買えるしなぁ・・・」と少しネガティブに思うボトルに出会うが、これは2~3千円で同レベルどころかもっと良いボトルが買えそう。オシャレで少し高めのイタリアンに言ったらコンビニパスタが出てきた気分。うーん・・・