トマーティン 13年 2006 フィノシェリー樽/Tomatin 13yo 2006 Fino Sherry Cask

(1)特徴

・トマーティン 13年 2006 フィノシェリー樽/Tomatin 13yo 2006 Fino Sherry Cask

・トマーティン蒸溜所

・46.0%

・9年間熟成(樽情報不明)後、フィノシェリー樽で4年間追加熟成

トマーティン蒸溜所は1897年設立、ハイランド地方に位置する蒸溜所で、トマーティンとはゲール語で『 ネズの木の茂る丘』を意味します。1986年には宝酒造に買収されており、日本のメーカーが初めて保有したスコットランドの蒸溜所でもあります。最盛期の1970年代にはスコットランド最大規模の年間1200万L以上の原酒を生産していましたが、2000年代以降は約2万Lと大幅に規模を縮小し、その反面シングルモルトとしての品質とブランド力を年々向上させてきています。

今回テイスティングしたのは、2006年蒸溜原酒を9年間熟成した2樽(樽情報不明:おそらくバーボン樽かヴァージンオーク樽)をバッティングし、スパニッシュオークのフィノシェリーバッド樽で4年間追加熟成したものです。ボトルはイギリス限定でリリースされているようです。

(2)テイスティング

【香り】

穀物、生姜のシロップ漬け、オイリー、プラム、ナッツ、リンゴやマスカットの皮、少し乳酸っぽさ

 

【味】

オイリーでややスパイシー。生姜のシロップ漬け、穀物、リンゴの蜜、洋梨、軽く燻したハーブや藁、焼いたパン。余韻は少しビターでアニス感を含んだスモーク、乳酸

 

【総評】

やや乳酸感があるが、オイリーな甘さと生姜的なスパイシーさのバランスは良い。少し荒く、甘さがダイレクトすぎる点がネガティブ。全体的には素直で飲みやすい一本。