グレンキンチー ディスティラリーエディション 2021/Glenkinchie Distillers Edition 2021

(1)特徴

・グレンキンチー ディスティラリーエディション 2021/Glenkinchie Distillers Edition 2021

・グレンキンチー蒸溜所

・43.0%

・バーボン樽熟成後にアモンティリャードシェリー樽でダブル熟成

グレンキンチーは、スコットランドのローランド地方の町、イーストロージアンにある蒸溜所。1837年にジョン&ジョージ・レイト兄弟によって設立された、比較的歴史のある蒸溜所です。現在はディアジオ社が所有しています。生産量は年間300万L弱と、ローランドでは最大規模となっています。

蒸溜所の特徴としては、仕込水に硬水を使用していることが挙げられます。通常のスコッチウイスキーでは軟水が用いられていますが、硬水を使用することで発酵過程に影響が出て、グレンキンチー独特の軽快な風味を生み出していると言われています。

今回テイスティングしたのは毎年リリースされているディスティラリーエディションの2021年版で、2009年蒸溜原酒をバーボンバレル樽で熟成したのち、アモンティリャードシェリー樽で二段目の熟成(ダブルマチュアード)したものです。

(2)テイスティング

【香り】

イチゴやリンゴのシャーベット、オレンジ、レーズン、軽快な穀物、練乳、蜂蜜。全体的にとても軽快で酸味のある甘さ

 

【味】

軽快な口あたり、強めの蜂蜜やフルーツの蜜の甘さ、レーズン、オレンジピール、生姜やホワイトペッパーのスパイシーさ、軽いビスケット的な穀物感。甘くドライでスパイシー。

 

【総評】

甘くドライでスパイシー。グレンキンチーらしい軽い酒質に、しっかりしたブドウや蜜の甘さが強くスッキリ出ていて、スパイシーな余韻も相まってとてもドライな余韻に。少しアルコール感があるが、ストレートとても飲みやすい風味。