(1)特徴
・シングルトン・オブ・グレンオード 2000 18年 スペシャルリリース 2019/The Singleton of Glen Ord 2000 18yo Special Release 2019
・グレンオード蒸溜所
・55.0%
・アメリカンオークホグスヘッド樽熟成
グレンオード蒸溜所はスコットランドのハイランド地方、インバネス北西にある1836年創設の蒸溜所。オーナーはディアジオ社で、製麦所があるためディアジオ社の他蒸溜所の供給拠点にもなっています。また原酒の大半はオールドパーやデュワーズなどのブレンデッドウイスキーに供給されています。
「シングルトン」という銘柄は幾つかの蒸溜所シングルモルトの総称のようなもので、アジア向けはグレンオード蒸溜所、アメリカ向けはグレンダラン蒸溜所、ヨーロッパ向けはダフタウン蒸溜所の原酒が使用されています。
今回テイスティングしたのはグレンオードの18年熟成物で、2019年にディアジオ社のスペシャルリリースの一つとして販売されたものです。
(2)テイスティング
【香り】
オレンジピール、リンゴ、蜂蜜、シャープで香ばしい麦芽。徐々にベリーっぽい酸味のあるフルーツに乳糖のクリーミーな甘さも出てくる
【味】
クリーミーな甘さとスパイシーさ。オレンジ、生姜、リンゴの蜜、乳糖、香ばしい麦芽とオーク、燻したハーブ。温かい口あたりとスパイシーさ。余韻が少しベタっとしたビターさが残る
【総評】★
温かくクリーミーな甘さとスパイシーさ、素直な麦芽感。余韻が少しベタっとしたビターさが残るが、全体的に非常にバランスがいい。熟成感もしっかりあるが、ごてごてしておらず、原酒の旨さもしっかり生きている。良い風味。