(1)特徴
・トバモリー 1995 27年/Tobermory 1995 27yo (Thompson Brothers)
・トバモリー蒸溜所、トンプソン・ブラザーズ社ボトリング
・49.7%
・リフィルホグスヘッド樽
トバモリーは、スコットランド西部のマル島にある1798年設立の蒸溜所。歴史のある蒸溜所ですが、何度も閉鎖や買収が繰り返され、安定したのは1993年にバーン・スチュワート・ディスティラーズが買収して以来です。約半々ずつピーテッド原酒とノンピーテッド原酒を生産しており、前者は”レダイグ”というブランド名で販売されています。
今回テイスティングしたのは、インディペンデントボトラーのトンプソン・ブラザーズ社のリリースで、1995年蒸溜の原酒をリフィルホグスヘッド樽で27年熟成させたものをシングルカスクでボトリングしたものです。
(2)テイスティング
【香り】
グミ、スミレ、乳酸、クリーミーなのど飴、リコリスやペパーミント、オレンジ、オーク、海藻
【味】
オイリーで甘スパイシー。風邪シロップ、サトウキビ、オーク、リコリスやペパーミント、オレンジピール、フェネル
【総評】★
27年熟成と思えないほどフレッシュなニュアンスが残っている。まったりとした熟成感を求めるならやや不満だが、フレッシュさと複雑な熟成感の調和が味わえる、飲むほどに楽しい一本。徐々に良くなる。ごてごての味付け長熟物よりずっと良い。