(1)特徴
・ドーノッホ 2017 5年/Dornoch 2017 5yo
・ドーノッホ蒸溜所
・55.91%
・1stフィルのバーボンオクタブ樽で5年間熟成
ドーノッホ蒸溜所は、スコットランド北部ハイランド地方にある2016年創業の蒸溜所。ドーノッホ城の敷地内にあり、2000年に城を購入したトンプソン夫妻の息子、サイモン&フィリップ・トンプソンが運営しています(ドーノッホ城自体は15世紀末に建てられ、その後1922年から個人所有になり、ホテルなどにも改装されているようです)。オーガニック大麦のみの使用、フロアモルティングを使っての発芽、ビール酵母を使ったゆっくりとした発酵によってより多くのエステルを濃縮、などの特徴があるようです。
今回テイスティングしたのは、1stフィルのバーボンオクタブ樽(容量50Lと小さな樽)で5年間熟成した原酒をボトリングしたものです。
(2)テイスティング
【香り】
木材と木工用ボンド、ブラウンシュガー、ツンとしたニスっぽい香り、青竹、コリアンダー、ホワイトラム、柑橘ピール
【味】
スパイシーさと甘さが強め。ペッパーや唐辛子、ブラウンシュガー、木材、コリアンダー、ホワイトラム、煮詰めたリンゴ。余韻は草っぽいハーブのニュアンスと青竹、ラムっぽさ
【総評】
かなりニューメイクらしさが残った青々しい風味。ウイスキーとしてはやや不出来な気がするが、ホワイトラムっぽいハーブ感は個人的には結構楽しい。多分目を閉じてテイスティングすればラムと答える気がする。ウイスキーとしての出来はあと一歩と行ったところか。