(1)特徴
・マクリームーア 10年/Machrie Moor 10yo
・ロックランザ蒸溜所(旧アラン蒸溜所)
・46.0%、20ppm
・バーボン樽
アラン マクリームーアは、アラン島のロックランザ蒸溜所(旧アラン蒸溜所)が20ppmのピーテッド麦芽を使って作ったウイスキーです。「マクリームーア」はアラン島西海岸にあるピート湿原のことで、マクリームーア立石というストーンヘンジのような遺跡群が存在します。かつてケルト神話に登場する巨人戦士フィンガルが、愛犬のブランを繋いだとされる石があるとされており、本ボトルデザインもその神話を象徴したものになっています。
(マクリームーア立石:Wikipediaより)
今回テイスティングしたのはマクリームーアの10年熟成物で、オフィシャルボトルとしては初めてリリースされた年数表記ボトルです。
(2)テイスティング
【香り】
軽快な麦芽、リンゴや和梨、ローストしたグレープフルーツ、ペッパー、乾いたオークとナッツ、軽快なスモーク
【味】
リンゴの蜜、ペッパーのスパイシーさ、乾いたオーク、飲み込んだら軽く燻した木や藁のスモークが軽く広がる。
【総評】
非常に軽快な口あたりと、透き通った甘さ。ノンエイジよりもぐっとスモーキーさは抑えめで、上品で軽快な仕上がり。個人的にはノンエイジの方がピートのパンチがあって、甘さもシンプルながらシャープで強く、好みに近い。とは言えこの10年熟成物もなかなか良い熟成感が増していて、更なる長熟に期待したくなる。