(1)特徴
・ブラックボトル ダブルカスク/Black Bottle Double Cask
・ディスティル社/ゴードン・グラハム社
・46.3%
ブラックボトルは、1879年にゴードン・グラハム&チャールズ・デービッド・グラハムによって創設した会社がリリースしたブレンデッドウイスキー。現在はディスティル社/ゴードン・グラハム社が販売しています。当初はアイラ島原酒をメインに使用していましたが、2013年からはスペイサイドやハイランド原酒の割合を増やしたレシピに変更されています。ジョニーウォーカーのブラックボトルと同じくスモーキーな風味に、フルーティさもしっかり感じられる風味が特徴となっています。
今回テイスティングしたのは、2021年からリリースされているアルケミーシリーズの1つで、スパニッシュシェリー樽フィニッシュのモルトウイスキーと赤ワイン樽熟成グレーンウイスキー(12年熟成)をブレンドしたものです。2022年の国際的な品評会でも非常に高い点数をたたき出した一本です。
(2)テイスティング
【香り】
ブルーベリー、チェリータルト、リンゴや洋梨、香ばしい麦芽、少しティラミスとオレンジピール、バニラ
【味】
強めの甘さとスパイシーさ。リンゴの蜜、チェリータルト、ブラウンシュガー、ローストした香ばしい麦芽、ホワイトペッパー。余韻は穏やかなオークやオレンジピール
【総評】★
柔らかくしっかりしたブラウンシュガーや煮込んだフルーツの甘さ、香ばしいロースト麦芽にペッパーのスパイシーさ。ブレンデッドとして非常によくまとまった風味で、濃厚ではあるが変な癖は無く飲みやすい。ストレートでも割ってもいける。熟成感はそこまで無いが普段飲みには十分なクオリティだと思う。