(1)特徴
・グラスゴー 1770 ピーテッド コニャックカスク/Glasgow 1770 Peated Cognac Cask
・グラスゴー蒸溜所
・56.0%
・ヴァージンアメリカンオークバレル樽で約2年半熟成後、コニャック樽で約1年半追加熟成
グラスゴー蒸溜所は、その名の通りスコットランドのグラスゴーにある2012年創業、2015年からウイスキー蒸溜をしている蒸溜所。かつては数百もの蒸溜所があったグラスゴーですが、110年ぶりにグラスゴー蒸溜所が創業された時にはストラスクライド蒸溜所のみになっていたとのことです(モルトウイスキーに限って言えばストラスクライドが1975年にモルトウイスキー蒸溜を停止して以来37年ぶり)。1770は、1770年にグラスゴーで初めて認可された蒸溜所の創業年を表しています。
今回テイスティングしたのは、ピーテッド麦芽を使用した原酒をヴァージンアメリカンオークバレル樽で約2年半熟成後、コニャック樽で約1年半追加熟成したものです。
(2)テイスティング
【香り】
素直なウッドスモークやレザー、軽い潮気、ブドウ、ローストしたグレープフルーツやパイナップルやラズベリー、少しのスパイシーさ。原酒の若さもあると思うがスモーキーさは強め
【味】
生姜系のスパイシーな口あたりと甘臭いウッドスモーク、塩気、クローブ、ローストした柑橘、ブドウとタンニン。余韻はスモーキーさとオーク、ロースト麦芽が長く残るが、それ以外の雑味は少なく、煙を楽しむような印象
【総評】
若い原酒感はあるが、比較的強めのピートとほどよい甘さで緩和され、なかなか良いバランス具合。余韻のキレ味良く癖が少なく、もこれぞ短熟ピーテッドモルトと言うような香味。割と良い。