シュパーテン オクトーバーフェストビア/Spaten Oktoberfestbier

(1)特徴

・シュパーテン オクトーバーフェストビア/Spaten Oktoberfestbier

・シュパーテン・フランツィスカーナー醸造所(ドイツ)

・5.9%

・メルツェン

シュパーテン醸造所は1397年創業で、ミュンヘン最古の醸造所とされています。ハンス・ウェルザー氏が創業者とされており、当初はウェルザー醸造所という名前だったようです。その後幾度かのオーナー交代を経て、1622年にゲオルク・シュペート氏がオーナーになった時にシュパーテン醸造所という名前になりました。1922年にはヴァイツェン有名だったフランツィスカーナー醸造所と合併し、現在のシュパーテン・フランツィスカーナー醸造所となっています。非常に歴史が長い醸造所で、ミュンヘンの6大醸造所として毎年開かれるオクトーバーフェスの公認ビールを生産しています。

今回テイスティングしたのは、そのオクトーバーフェスト用のメルツェンです。元々3月(März)に生産した後に夏過ぎまで保管できるように高アルコール&多めのホップが使われていることもあり、通常のラガーよりもパンチの強い風味となっています。

(2)テイスティング

【香り】

シュパーテンらしい粉っぽい香ばしい麦芽コリアンダーぽいハーブ、酵母、柑橘

 

【味】

柑橘ピール、軽快な穀物、ビスケット、軽めのビターなハーブ。徐々にどっしりしてくるが全体的には軽快で香ばしい風味

 

【総評】

飲みやすい軽快さ。通常版ヘレスと比べると麦芽やホップのビターさや柑橘感が強く濃厚で、一方でフローラルさや甘さは控え目。とは言えビターさも出しゃばりすぎずに軽快で胸にたまらない。個人的には日常的に飲むなら通常版ヘレスの方が好みだが、一杯だけビールらしい風味をより濃厚に味わいたいならメルツェンの方が良い。