グレンゴイン 18年/Glengoyne 18yo

(1)特徴

グレンゴイン 18年/Glengoyne 18yo

グレンゴイン蒸溜所

・43.0%

シェリー樽熟成

グレンゴイン蒸溜所は、南ハイランド(ローランドに限りなく近い場所)にある1833年創業の蒸溜所。”ローランドに限りなく近い”南ハイランドと書きましたが、実際に蒸溜所内にローランドとハイランドの境界が通っており、過去にローランドに区分されていたこともあるようです。ハイランド側にあるグレンゴイン・バーンから仕込み水を引いていることや、二回蒸留(ローランドは伝統的に三回蒸留)のためたため、現在ではハイランドに分類されています。ピート麦芽を使用しておらず癖が少なく、シェリー樽熟成由来のフルーティさが前面に出た風味が特徴となっています。

今回テイスティングしたのは、2017年に17年物から置き換わったオフィシャルボトルで、1stフィル&リフィルのシェリー樽熟成原酒を使用しています。

(2)テイスティング

【香り】

麦芽、ぶどう、コニャック、すみれ、ミント、微かなスモークと乳酸

 

【味】

少しスパイシーでオーキー、麦芽、ぶどう、タンニン、シロップ、ほろ苦いコーヒーと少しのスモーキーさ。余韻には少しハーブ感。時間をおくと乳酸味も出てくる

 

【総評】

派手さはこそないが、じんわり、旨いなと実感できる風味。良くまとまったオフィシャルの18年ボトルで、シェリー感もそこまで癖は無いので、万人受けする風味だと思う。10年物が良い感じに熟成感が伸びた、バランスの取れた風味。