(1)特徴
・キャンベルタウン ロッホ/Campbeltown Loch
・スプリングバンク蒸溜所
・46.0%
キャンベルタウン ロッホは、スプリングバンク蒸溜所が不定期にリリースしているブレンデッドウイスキー。モルトウイスキー100%のブレンデッドモルトであったり、グレーンも含むブレンデッドウイスキーであったりしますが、今回2022年にリリースされたのはブレンデッドモルトで、スプリングバンク蒸溜所(ヘーゼルバーン、ロングロウ含む)、グレンガイル蒸溜所、グレンスコシア蒸溜所のモルト原酒をブレンドしたものです。過去には良い原酒が入ったタイミングでリリースされた長熟物やクリスマス限定物、今回のようなノンエイジ物などが不定期に発売されていますが、今回のような形式で来年以降もリリースされれるのかどうかは不明です。
(2)テイスティング
【香り】
蜂蜜やリンゴのの甘さ、麦、海水、ミントの清涼感、生姜、ナッツ、生クリーム。徐々にハイチュウやティラミスやマロングラッセのような甘さに変化して面白い
【味】
円やかな蜂蜜の甘さ、生クリーム、軽快な麦芽とオーク、微かなスモーキーさ、ナッツ、モカ、ハーブ。ねっとりとした甘さと塩気、そこに生姜や白胡椒のややスパイシーさ、モカやハーブのビターさのある余韻で、少し乳酸感もある
【総評】
若々しい原酒感はあるが、甘さはかなりはっきりと強くしつこいくらい、口当たりは甘みのおかげもありとても円やか。余韻に乳酸や若いオークっぽさがあり、少し荒っぽい印象も感じる。ストレートでも全然楽しめるが、ハイボールやロックの方が真価を発揮できそうな味付け。スプリングバンクにしては安価で出来も悪くないので、来年以降も定期リリースになるのかどうかは気になるところ。