(1)特徴
・マルール 6.6/Malheur 6.6
・マルール醸造所(ベルギー)
・6.0%
・ブロンドエール、ペールエール
マルールは、ベルギー北部ブヘンハウトにあるマルール醸造所のビール。1773年創業のランツヘール醸造所を1997年に買収し、改名・再開したものです。ちなみにマルール(Malheur)はオランダ語で『災難や不幸のタイミング』などの意味があるようです。同醸造所では面白い失敗をした人を対象にマルール賞を授与していることもあるので、そういった失敗もビールを飲んで笑い飛ばそう、みたいな意味も込めているのかも知れません。
シャンパンと同じ酵母を使用していることで、非常に軽快で華やかな風味を生み出しています。アルコール度数が6、8、10、12%と種類があり、今回テイスティングしたマルール 6(度数6%)はその中では最も度数が低く、円やかなビターさとコクが特徴となっています。
(2)テイスティング
【香り】
柑橘、ローストした麦芽、オーク、甘さ控えめの落ち着いてキャラメル、ラズベリー
【味】
麦芽、オーク、コーヒー、柑橘ピール、アーモンド、草っぽいハーブ、微かにパイナップル
【総評】
どしっと落ち着いた風味と柑橘とハーブのビターさ、余韻は非常に重い。香りはシャンパンぽいハーブ感や柑橘の華やかさも確かにあるが、飲むとドッシリしたベルギービールらしい骨太さ。最近流行りのフルーティさ全開の風味とは違う、どっしり落ち着いたビールらしいビール。