(1)特徴
・フロキ/Flóki
・アイムヴァーク蒸溜所/EIMVERK(アイスランド)
・47.0%
・チャーしたアメリカンオーク新樽で約3年熟成
アイスランドのアイムヴァーク蒸溜所は、2009年創設の新興蒸溜所。今回テイスティングしたFlóki(フロキ)が同社が始めれリリースしたシングルモルトです。基本的には、シングルカスクの原酒を47%に加水してボトリングされています。
ボトルに描かれているロゴは、中央がヴェグヴィシル(Vegvísir)と呼ばれるコンパス、周りにいる3匹のカラスは9世紀にアイスランドに入植したフローキ・ビリガルズソンがカラスを利用したことに由来します。シングルモルトのブランド名であるフローキも、この探検家の名前に由来しています。
フローキでは羊の糞で燻製したシングルモルト「シープダングスモーク」もあり、アイスランドならではの風味をどのように表現していくのか、今後が注目な蒸溜所でもあります。
(2)テイスティング
【香り】
木の香り、バター、スパイス、焼いたパン
【味】
バニラ、焦がしたブラウンシュガー、ブラックペッパー、ローストしたオーク
【総評】
やや若い原酒感があり、樽も新樽を使っているだけあり木の素材感をより強く感じる。風味は優しい甘さの奥からブラックペッパーのスパイシーさ、そこにパンのような穀物感やオーク感も出てくる。まだまだ発展途上の風味だが、素材感の素直さがどのように伸びていくのか興味深い。