(1)特徴
・ボウモア 12年 80年代ボトル/Bowmore 12yo 1980s bottle
・ボウモア蒸溜所
・40%
ボウモア蒸溜所が1980年代にボトリングした12年熟成物。まだサントリーが買収する1989年より前、モリソンボウモア社時代のダンピ―ボトルです。この時代は、スミレや石鹸の香りのような、所謂パフューム香が強く出ていた時代ですが、同じ12年物ボトルでもトロピカルフルーツ感やパフューミーさの強さには差が出ているようです。
(2)テイスティング
※2枚目の写真の左が現行、右が80年代ボトリング
【香り】
角の取れたスモーキーさ、バニラ、オーク、ぶどう、アンバー、微かにフローラルさ、蜂蜜。現行品よりフルーティさがトロピカル寄りで強め
【味】
湿気たオークスモーク、フルーツポンチのシロップ、麦芽、柑橘ピール。余韻は長い。香り同様、現行品よりフルーティ
【総評】
かすかにパフューミーさが見え隠れするものの、全体的にフルーティさが強く、落ち着いた円熟味のある風味。瓶内熟成の影響もあるかと思うが、現行品よりも一段旨い。ただ現行品も十分品質は高いし(個人的には12年熟成物ではボウモアはトップクラスの旨さだと思う)、80年代ボトルを高値で買うくらいなら現行のボトラー物を買った方がコスパは良い。