(1)特徴
・カナディアンクラブ 1858/Canadian Club 1858
・カナディアンクラブ蒸溜所(カナダ、ビーム・サントリー社所有)
・40%
カナディアンクラブは、カナダを代表するウイスキー銘柄で、現在は日本のビーム・サントリー社が所有しています。設立は1858年、ハイラム・ウォーカー氏によるもので、当時禁酒法真っただ中だったアメリカに代わって、カナダでウイスキーを作り始めたことがきっかけです。原料はトウモロコシやライ麦や大麦で、その軽快な風味は後発のカナダウイスキーにも多大な影響を与えました。連続式蒸溜器や単式蒸溜器を使用した原酒を樽詰め前にバッティングしており、グレーンウイスキーやバーボンとも違った風味を生み出しています。
今回テイスティングしたカナディアンクラブ 1858は同ブランドのスタンダードボトルで、価格も安いためスーパーなどでも入手しやすい銘柄です。軽快で飲みやすい風味が特徴となっています。
(2)テイスティング
【香り】
ライトなバニラ、オーク、水っぽいリンゴ、キャラメル
【味】
切れ味の良いバニラ、薄めの練乳や蜂蜜、スパイシーさとアルコール感、リンゴ。余韻はややビターさのあるオークとアルコール。ハイボールにするとアルコールとオークのえぐみ的な要素が強くなる
【総評】
ハイボールが推奨されているが、割るとアルコールとオークのえぐみが増えるので、炭酸多めで割った方が旨い。ストレートはやや水っぽく薄いのでこれも微妙。少し使いどころが難しいが、炭酸多めのハイボールか、オーク感を活かしてカクテルベースにするのが最適と思う。