ストラスアイラ 12年/Strathisla 12yo

(1)特徴

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・ストラスアイラ 12年/Strathisla 12yo

・ストラスアイラ蒸溜所

・40%

ストラスアイラはスペイサイド地区にある蒸溜所。1786年設立とスコットランド最古の歴史を持っています。アイラと名前が付いていますがアイラ島のアイラではなく、スペイサイド地区にあるアイラ川に由来しています(ストラスは谷を意味しています)。現在はペルノリカールが所有しており、ブレンデッドウイスキーのシーバスリーガルのキーモルトとして使用されています。

近年のウイスキーブームでブレンデッドウイスキーへの原酒供給でひっ迫し、2019年にシングルモルトのオフィシャルボトルを終売することを発表。現在でも終売したままで、オークションなどではプレ値で取引されています。インディペンデントボトラーによるリリースは現在でもたまにあり、特にG&M社などのリリースが有名です。風味としては、スペイサイドらしいフルーティさやクリーミーさ、ナッツ特徴となっています。

(2)テイスティング

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【香り】

小麦っぽい香ばしさ、乳酸感のあるスパークリングワイン、マスカット、南国フルーツ、ココナッツクリーム、微かな塩気、リンゴ

 

【味】

塩気、麦芽、ココナッツ、穀物、キャラメル、練乳、ブドウのタンニン、ややスパイシーな余韻

 

【総評】

想像していたより華やかな南国フルーツやマスカット、ココナッツの香り。近年ブレンデッドウイスキー(シーバスリーガルほか)への供給で精いっぱいになり、オフィシャルボトルが販売中止になり値段が高騰した時に、大して人気が無かったのに現金だなとは思ったが、思ったより複雑でオフィシャルの12年物ボトルとしてはかなり優秀と感じる。プレ値で買うほどではないが、販売再開したら買ってみたいボトルとして覚えておこう。