ハバナクラブ トリビュート2018/Havana Club Tributo 2018

(1)特徴

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ハバナクラブ トリビュート2018/Havana Club Tributo 2018

ハバナクラブ(キューバ

・40.0%

・最長60年熟成原酒をブレンド後、ピーテッドのシングルモルトウイスキーの熟成樽でフィニッシュ

ハバナクラブはキューバを代表するラムブランドで、2つの蒸溜所で生産されています(ざっくり分けると長熟がサン・ホセ蒸溜所、短熟がサンタ・クルーズ蒸溜所で生産させているようです)。元を辿ると1878年にホセ・アレチャバラが設立した蒸溜所になりますが、ハバナクラブというブランドの誕生は1934年です。現在はバカルディ社:キューバ政府=50:50の合弁会社となっています。

キューバラムは軽快な飲み口が特徴とされており、ハバナクラブも軽快な味わいでストレートからカクテルベースまで人気のある銘柄です。

今回テイスティングしたのはハバナクラブが毎年リリースしているトリビュートボトルです。2018年リリースではオーク樽熟成にスポットが当てられており、最長60年もの熟成樽原酒をブレンドしたのち、ピーテッドのシングルモルトウイスキーの熟成に使用した樽でフィニッシュをかけています。

(2)テイスティング

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【香り】

微かなスモーク、オーク、蜜、アーモンド

 

【味】

マジパン、焦がしたオーク、ローストしたアーモンド、修正液、砂糖きび、青いフルーツ、少しスモークさのある余韻 

 

【総評】

熟成感は程よく、甘さは控え目でサッパリ飲みやすい。そこに樽由来の微かなスモーキーさが良いアクセントになっていて、全体を通じて大人びたような印象を受ける。熟成感の影響もありそこまでラム感は強くない。ウイスキー好きからしたらかなり取っつきやすい風味。

最近はexウイスキー樽で熟成させたラムも結構見かける気がするが、ピートとの相性はかなりいいと思う(アイラ系よりも本土系のピートの方が相性が良さそう)。このジャンルはバーで見かけたらもう少し深堀してみたい。