リンドーズ フライアー・ジョン・コー チャプター2/Lindores Friar John Cor Chapter 2

(1)特徴

・リンドーズ フライアー・ジョン・コー チャプター2/Lindores Friar John Cor Chapter 2

・リンドーズ・アビィ蒸溜所

・60.9%

・バーボン樽、STRワイン樽、ピーテッドラム樽

リンドーズ・アビィ蒸溜所は、スコットランドのローランド地方、ファイル北西にある蒸溜所。2013年設立で、2017年末頃から蒸溜を開始しているようです。

リンドーズ・アビィ(リンドーズ修道院)は、記録上最古のスコッチウイスキー生産場所と考えられており、蒸留酒に蜂蜜やハーブ、スパイスを加えたアクア・ヴィテ(aqua vitae)が1494年には生産されていたようです。ただ継続した繋がりがある訳ではなく、修道院自体は16世紀に廃墟となり、それを1912年に買い取ったJohn Howison氏の孫、Drew McKenzie Smith氏によって再建されたようです。

今回テイスティングしたのは、1494年当時にアクア・ヴィテを生産していた修道士、フライアー・ジョン・コーにちなんだボトルです。バーボン樽、STRワイン樽、ピーテッドラム樽で熟成させた原酒をバッティングし、カスクストレングスでボトリングしたものです。

(2)テイスティング

【香り】

メープルシロップ、乾いた大麦やオーク、メントール、オレンジピール、乳酸、土っぽさのあるスモーキーさ、シナモン

 

【味】

かなり強い甘さとそれを包み込むようなスパイシーさ。洋梨、ほのかにフローラルさのある蜂蜜、柔らかい土っぽいピート香、生姜や花椒、軽くトーストしたオーク、リコリス。乳酸やハーブリキュール感のある余韻

 

【総評】

しっかりこってり味付けされたボトル。少し若い原酒特有の癖やハーブリキュール感があるので、ストレートと言うよりもカクテルベースとして使用した方が良さそう。酒質は軽快寄りだが麦芽感はそこそこしっかりしているので、もう少し素朴な味付けでも良い気がする。