(1)特徴
・ブナハーブン 17年 モアンヌ トリプルカスク アイラフェス 2023/Bunnahabhain 17yo Mòine Triple Cask Fèis Ìle 2023
・ブナハーブン蒸溜所
・52.6%
・全期間バーボン樽、バーボン樽→オロロソシェリー樽追熟、バーボン樽→ラム樽追熟、の3つの熟成原酒をバッティング
ブナハーブン蒸溜所が2023年アイラフェスに合わせてリリースした限定ボトル。モアンヌ(モーニャ)は泥炭やスモーキーという意味のゲール語で、通常のブナハーブン原酒と異なりピーテッド麦芽(35~40ppm)を使用しています。今年のリリースでは複数の熟成樽のバッティングを行っており、下記のような構成となっているようです。
① 2004年2月2日蒸溜原酒をアメリカンオーク樽で熟成後、2013年7月22日から1stフィルのオロロソシェリーホグスヘッド樽で追加熟成
② 2004年11月10日熟成原酒を全期間バーボンバレル樽で熟成
③ 2005年2月16日蒸溜原酒をアメリカンオーク樽で熟成後、2017年12月7日からラムバレル樽で追加熟成(③だけオフィシャル発表では蒸溜年が出ていませんでしたが、17年物としてリリースしているので2005年もしくは2006年蒸溜と思われます)
(2)テイスティング
【香り】
ストロベリーパフェ、生クリーム、塩気、干しブドウ、湿気たオークスモーク、スミレ系のフローラルさ、ロースト麦芽、奥の方にラムと言うかサトウキビっぽさ
【味】
非常に柔らかく滑らかな口あたり。ほのかなスモーク、干しブドウ、ロースト麦芽やハーブ、ナッツ、塩気、スミレ系のパフューム、トロピカルフルーツ。余韻は柔らかなスモークとスパイシーさ
【総評】★
スモーキーさは例年と比べるとやや抑えめな印象も、柔らかいスモーキーさに滑らかな口あたりはモアンヌらしいバランスの良さ。少し特色が薄い印象だが、良い感じのピート感。
今年は、と言うか例年通り凄い大当たりも無いが外れも無い、ブナハーブンらしい安定したセットだった。