キルホーマン マデイラカスク 2021/Kilchoman Madeira Cask Matured 2021

(1)特徴

Kilchoman Madeira Cask Matured 2021 Edition - Old and Rare | Bondston

・キルホーマン マデイラカスク 2021/Kilchoman Madeira Cask Matured 2021

・キルホーマン蒸溜所

・50.0%

・マデイラホグスヘッド樽で5年3か月熟成

キルホーマン蒸溜所が2022年にリリースした限定ボトル。2016年5月に蒸溜した原酒を、マデイラホグスヘッド樽で5年3か月熟成させた原酒をバッティングしたものです。本来は2021年後半にリリースする予定だったようですが、ボトル不足によりリリースが延期したとのことです。今回はアイラフェス2022のテイスティングセットに含まれていたものを頂きました。

(2)テイスティング

【香り】

べたッとした土っぽさのあるピート香、革製品、塩気、シナモン、ローストしたリンゴ、プラム、生姜、焦げたライム

 

【味】

ピリピリした舌ざわり。穏やかな灰っぽさのあるピートスモーク、オレンジキャンディ、マスカット、生姜、蜂蜜、塩気、カカオ、柑橘ピール。余韻に焦がしたオークと灰っぽいビターさがあるが、ピート感とともに抜けていくので舌の上にビターさが張り付く感じはない。

 

【総評】

5年熟成と思えないくらいまとまった風味。良い感じのやんちゃな原酒感とピート香に、マデイラ樽由来の甘さがしつこくない程度にしっかり出ている。短熟アイラとしてもかなりいい出来と思うが、値段はそれ相応なのが少し残念。最近リリースされる短熟、特にピーテッド物は本当に良くできているものが多いのでそこまでの感動は無いが、10年物と戦えそうな旨さ。