(1)特徴
・モルト スビット クリーク ランビック/Mort Subite Kriek Lambic
・4.0%
モルト スビット醸造所(旧 デ・ケールスマーカー醸造所)は、ベルギーのブリュッセル南西部、パヨッテンラントにある1910年創業の醸造所。現在はハイネケン社が所有しています。「Mort Subite」は「突然死」を意味しており、ベルギーの伝統的なゲームから取られています。同名の直営カフェがブリュッセルにありますが、カフェの創業が1902年なのでカフェの方が大元で、かつてはカフェ併設の醸造所(現在のカフェとは違う場所)で生産されていたようです。
今回テイスティングしたのは、同社のランビックです。ランビックはパヨッテンラント地域でのみ醸造される、野生酵母やバクテリアによって自然発酵されるビールで、独特の酸味とドライな口あたりが特徴となっています。モルト スビット クリーク ランビックでは、樽内でランビックを熟成した後、クリークというサクランボの一種を12%加えて瓶内で二次発酵させたものです。
(2)テイスティング
【香り】
風邪シロップやのど飴のチェリー味、アーモンド、チェリータルトのゼリー部分、ハイチュウ、マジパン、小麦、乳糖
【味】
チェリータルト、小麦、穀物、いちごジャム、ハイチュウ。柑橘のサワー感もあり、余韻は甘口からサッパリへと抜けていく
甘みと酸味のバランスが良く、引っ掛かりが無く飲めるランビック。ランビックは酸味に癖がある物が多くあまり得意では無いがこれは飲みやすく、また甘みは強いが余韻にサワー感があって切れ味良くしつこくない。ランビックの癖が旨い具合に緩和されていて、万人受けしそう。ベルギーらしいフルーツビール。