(1)特徴
・トムソンウイスキー マヌカウッドスモーク/Thomson Whisky Manuka Wood Smoke
・トムソン蒸溜所(ニュージーランド)
・46.0%
・バーボンバレルで3~5年熟成
トムソン蒸溜所は、ニュージーランドのオークランド北西の町・リバーヘッドに2014年に創業した蒸溜所。元々はニュージーランドにあるウィローバンク蒸溜所原酒をボトリングしていたボトラーズで、そこから自社蒸溜所の創設に至りました。ニュージーランドのウイスキーのイメージは余り無いですが、かつては1830年代にスコットランド移民によって比較的栄えた過去もあるようです(その後に政府規制があったこともあり衰退し、近年再興気味)。
今回テイスティングしたマヌカスウッドモークは、ピートの代わりにマヌカのウッドチップを焚いて麦芽を乾燥させたことを特徴としています。また大麦はニュージーランド大麦100%となっており、ローカルの特徴を生かしたシングルモルトとなっています。
(2)テイスティング
【香り】
麦と蜂蜜、湿気たウッドスモーク、ハーブ、ベーコン、メープルシロップ
【味】
藁っぽいふんわり柔らかいスモーク、乳酸、カラメル、コーヒー、オーク、穀物の殻、燻したハーブ、ベーコン
【総評】
独特のスモーキーさが楽しい一本。ピートのスモーキーさではなく、木や藁っぽい柔らかいスモーキーさで、若い原酒らしい乳酸感とちょうど良くマッチしていて、これはこれで完成されている雰囲気すらある。徐々にベーコンのような塩っ気のある肉肉しさとメープルシロップの甘さも出てきて変化も楽しい。さすがに熟成感は少ないが、仮に短熟じゃなくてもかなり楽しい出来で好印象。