シメイ ブルー/Chimay Blue

(1)特徴

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・シメイ ブルー/Chimay Blue

・スクールモン修道院(ベルギー)

・9.0%

・トラピストエール、ストロングダークエール

シメイは、ベルギーのスクールモン修道院で生産されているトラピストエールです(瓶詰・熟成は別の場所にある工場で行っているようです)。生産は1862年から行われており、失業者雇用を目的として開始されたとされています。

今回テイスティングしたシメイ ブルーは、ストロングダークエールで、ルージュと比べると度数が高く、さらに濃厚なコクと苦みが特徴的です。ラベルの左上には製造年が入っているので年ごとの風味の違いを楽しむことができ、また瓶内で生きている酵母を使用して熟成保存することで風味を変化させることも可能です。生産自体は1954年に作られたクリスマスビールが元(新しい酵母の試行としては1948年から開始)となっています。

(2)テイスティング

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【香り】

完熟したフルーツ、デーツ、プラム、グレープ味のグミ、キャラメル、コーヒーやチョコレート、麦芽

 

【味】

煮込んだ柑橘と赤いフルーツの甘酸っぱさ、チェリー、ぶどう、カラメル、しっかりローストした麦芽、ハーブやカカオの強めのビターさ

 

【総評】

かなりパンチの強い麦芽とフルーティさ、ハーブのビターさ。甘さの濃厚さはルージュの方が強くどちらかというと甘酸っぱいに近い。甘さが抑えられている分ローストした麦芽の風味やホップのビターさがよりダイレクトに強く感じられる。機会あれば瓶内熟成させたりビンテージごとで飲み比べたりしてみたい。