(1)特徴
・グレンマレイ 20年 1991 #9408/Glen Moray 20yo 1991 #9408
・グレンマレイ蒸溜所(ダンカンテイラー社ボトリング)
・54.8%
・おそらくバーボン樽
グレンマレイ蒸溜所は1897年設立、スペイサイド地方エルギン地区にある蒸溜所。当初はビール醸造所だったものが改築されたものです。しかし火災や、同じく所有していたアベラワー蒸溜所への注力により一時的に閉鎖、その後グレンモーレンジ蒸溜所オーナーによって買収されたりするなどの経緯を経て、現在はフランスのラ・マルティニケーズ社が所有しています。極めて弱いピート使用量のため、すっきりとしたスペイサイドらしいフルーティな風味が特徴です。
今回テイスティングしたのは、ダンカンテイラー社がシングルカスク・カスクストレングスでボトリングした、(おそらくバーボン樽で)20年間熟成させたものです。
(2)テイスティング
【香り】
桃、ビワ、オレンジ、リンゴの蜜、生キャラメル、ミント、牧草。加水するとリンゴや洋梨のフレッシュなフルーツがより前面に
【味】
甘さとスパイシーさ。生キャラメル、オレンジ、プラム、ローストしたリンゴ、麦芽、ペッパー、シナモン。余韻はオークや軽く燻したハーブ
【総評】
グレンマレイらしいフルーティな甘さが濃厚に感じられる。余韻のハーバルな感じも良い。ストレートだとスパイシーさが少し強いが、加水していくとちょうど良いバランスが見つかる。カスクストレングスならではの楽しさが詰まった一本。