ポートエレン 35年 1982 (シグナトリー)/Port Ellen 35yo 1982 (Signatory)

(1)特徴

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・ポートエレン 35年 1982/Port Ellen 35yo 1982

・ポートエレン蒸溜所(シグナトリー社ボトリング)

・55.1%

シェリーバット樽

ポートエレン蒸溜所は、1825年にアイラ島南部のポートエレンに設立された蒸溜所です(設立当初は製粉所で、1833年から蒸溜開始)。非常に有名な閉鎖蒸留所なので細かい歴史は他のサイトを参照頂きたいのですが、ざっくり下記のような流れになっています。

・1925年設立(蒸溜は1933年~1892年)

・1925年にDCL社(現ディアジオ)に買収

・1930年に閉鎖

・1967年に再開

・1983年に閉鎖(ディアジオ社の所有する蒸溜所の整理の一環)

・2017年にディアジオ社が再開を発表(2021年に蒸留開始予定もやや遅延中)

アイラ島独特の磯感のあるピート香と華やかな風味が特徴で、閉鎖前も人気のあった蒸溜所ではありましたが、1983年の閉鎖によって価格が高騰。一番有名な閉鎖蒸溜所であり、新規リリースが非常に高額であることでも知られています。

今回テイスティングしたのは、シグナトリー社が創業30周年を記念してリリースしたもので、1982年9月2日蒸溜の原酒を、2018年7月31日までほぼ36年近くリフィルシェリーバット樽で熟成させたものです。

(2)テイスティング

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【香り】

味噌キャラメル、湿ったオークスモーク、南国フルーツ、シロップ、ローストしたパイナップル、徐々にバニラやマジパンの風味も奥から出てくる

 

【味】

しっかりとしたピート感ながら滑らかな口当たり。磯気のあるピートスモーク、塩気、タバコ、南国フルーツのシロップつけ、ローストしたパイナップル、オレンジピールの砂糖漬け、ハーブ。余韻のスモーキーさが長く、総じて上品ながらパワフル

 

【総評】

上品ながら非常にパワフル。しっかりとしたピートの強さと風味、塩気、濃厚な南国フルーツとシロップの甘さ、余韻は非常に強く長く上品。シグナトリー社の記念ボトルに相応しい、すべてが素晴らしい一杯。

ポートエレンはこれまで数本(5本くらい?)しか飲んでいないが、その中では断トツ。これでボトル20万ちょい。常にこれ位の品質なら価格に見合っているようにも思えるけど、正気になって考えるとさすがにまだ高いか・・・