(1)特徴
・アバフォールズ/Aber Falls Inaugural Release
・アバフォールズ蒸溜所
・46.0%
・アメリカンオーク樽、ヨーロピアンオーク樽、スパニッシュシェリー樽、バージンオーク樽、オレンジワイン樽
アバフォールズ蒸溜所は、英国・北ウェールズにある蒸溜所で、2017年に創業、2018年に蒸溜を開始したばかりの新規蒸溜所です。現在ウェールズにある4つの蒸溜所のうちの1つで、北ウェールズでは100年以上ぶりに誕生したウイスキー蒸溜所です。ウイスキーと言えばスコットランドですが、最近ではイングランドでも徐々に蒸溜所が増えてきており、ウェールズでも同様に少しずつ勢力が増しているようです。アバフォールズ蒸溜所ではウェールズ産大麦を使用、熟成も蒸溜所にて行うことで、よりローカル感のあるブランドを目指しているようです。
今回テイスティングしたのはアバフォールズ蒸溜所が初めてリリースしたウイスキーで、2018年に蒸溜した原酒を多様な樽(アメリカンオーク樽、ヨーロピアンオーク樽、スパニッシュシェリー樽、バージンオーク樽、オレンジワイン樽)で3年間熟成したものを使用しています。
(2)テイスティング
【香り】
ぶどう、キャラメル、オーク、カスタード、バタースコッチ、ショートブレッド、洋梨タルト。かなりクリーミーで甘い香り
【味】
ややアルコール感はあるが滑らかな口当たり。キャラメル、フルーツシロップ、牧草、穀物
【総評】
酒質の若さを濃いめのフレーバーでうまくカバーしているような印象。酒質はそこそも軽快で、樽感をよく出していくようなスタイルに感じる。多様な樽使いが特徴のようなので、熟成期間が短くても良い出来に仕上がりそうな予感も。イギリスでウイスキーと言えばスコットランドメインだが、最近はイングランドやウェールズにも面白い蒸溜所が出てきて今後が楽しみ。