(1)特徴
・ウェストマール ダブル/Westmalle Dubbel
・ウェストマール醸造所
・7.0%
ウェストマール修道院はベルギーのカトリック系修道院で、1836年から院内でビール生産をスタート、1865年から販売もおこなっています(現在のレシピは1926年から)。このダブルは、よりボディの重いビールを目指して原材料の量を2倍にしたものです。ウェストマールにはこの他にトリプルもあり、これはトリプルの元祖とも呼ばれています。ウェストマール ダブルは赤褐色をしており、バナナのようなフルーティさとロースト麦芽の濃厚な風味、コーヒーのようなビターさが特徴となっています。
(2)テイスティング
【香り】
軽くローストしたリンゴ、ベリーやいちじくやぶどうなどを乗せたタルト、柿、オレンジ、焦がした砂糖、スパイス、肉々しさ
【味】
香りの華やかさから一転、甘味はそこまで強くなく、ローストした麦芽やハーブのボディがどっしり。甘さ控えめのリンゴ、オーク、キャラメル、オレンジピール、ハーブ、スパイス、チョコレート
【総評】
香りはフルーティさ全開も、味わうとどっしり落ち着いた甘さ控えめの旨味。そこにローストした麦芽やハーブ、若干の酸味のあるフルーティさにオーク、余韻にかけてスパイスやチョコレート。濃厚でコクがありながらしつこさは無く、ビールの旨さと懐の深さが良く出ていると思う。久し振りに飲んだけど、やはり旨い。入手難易度も他のトラピストビールと比べれば容易なので、トラピストビール初めの一本としてもオススメ。