(1)特徴
・ロッホローモンド 21年 1995 (オールドパティキュラー)/Loch Lomond 21yo 1995 (Old Particular)
・ロッホローモンド蒸溜所
・52.6%
・リフィルバーボンホグスヘッド樽
ロッホローモンド(ロックロモンド)蒸溜所は、1966年設立のローランド(ハイランドとの境目部分)に位置する蒸溜所です。元々は1814年にリトルミル蒸溜所の第二蒸溜所として設立されたものが、一度の閉鎖を経て再開したものです。3回蒸溜のリトルミルと同じく軽快な酒質を実現させるべく、ストレートネックのポットスチルを使用して2回蒸溜する手法を採用しています。また同蒸溜所はグレーンウイスキーやピーテッドモルト、ノンピーテッドモルトなど多様な原酒を生産しています。
今回レビューしたものは連続蒸溜器で生産されたシングルグレーンウイスキーです。ロッホローモンドと言えば所有しているニッカが導入したカフェスチルがあります、これは2007年の導入なので今回テイスティングしてのはそれ以前の連続蒸留器を使用したものです。
(2)テイスティング
【香り】
生クリーム、ココナッツ、マンゴーオレ、カフェオレ、キャラメル
【味】
やや刺激あり。バーボンぽい穀物やエステル感、コーヒーリキュール、ココナッツ、トロピカルフルーツ
【総評】
グレーンらしい香ばしい穀物感に、生クリームやココナッツ、カフェオレ、微かにトロピカルフルーツ感もあるクリーミーな甘さ。バーボン樽由来のクリーミーさを穀物の甘香ばしさがキリリと引き締めている。シングルモルトとバーボンの中間のような風味。グレーンは原酒の個性も面白いし、長熟だと樽の影響もモルト以上に強く感じられる気がする。奥が深い。