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ブッカーズ バッチ2017年-01E/Booker's Batch 2017-01E

(1)特徴

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ブッカーズ バッチ2017年-01E/Booker's Batch 2017-01E

・ジムビーム蒸留所/サントリー

・62.7%

・6年1か月熟成

 

ブッカーズはジム・ビーム蒸溜所が毎年スモールバッチで発売しているプレミアムバーボン。元々はビーム家が自宅で行うパーティで、来客に選りすぐりの樽から詰めたバーボンを振る舞ったことがきっかけです。その風味の素晴らしさが評判を呼び、6代目ブッカー・ノウ氏が商品化したものです。ノウ氏は、アメリ禁酒法(1920~1933)以前に飲まれていた、熟成期間が長くかつアルコール度数が高く力強い風味のバーボンを復活させることに尽力した人物で、ジム・ビーム社のコアレンジ品であるブッカーズやノブクリーク、ベイカーズを生み出しています。

このブッカーズはその代表格で、ライウイスキーが興隆した時代をしのんで、通常のジム・ビームの2倍量のライムギを使用。熟成期間は約5~7年。アルコールの力強さがありつつ、熟成感のある滑らかで濃厚な風味を特徴としています。その風味の深さと力強さから、「クラフトバーボンの最高峰」とも呼ばれています。

なお今回テイスティングしたのは2017年のバッチ1です。2012年から毎年リリースされており、例年4~6バッチほどが生産されています。各バッチには名前があり、この2017年のバッチ1は「Tommy’s Batch」と名付けられています。これは2016年に定年退職した蒸溜所マネージャーのトミー・クルームにちなんで名づけられたもので、実際にトミーも樽選別を手伝ったとの事です。各バッチ名については、英語版のWikipediaにも記載がありますので、興味のある方はご参照ください。

en.wikipedia.org

(2)テイスティング

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【香り】

濃厚なバニラ、樽由来のオーク、バーボンには珍しいくらいのフルーティさがあり、オレンジや缶詰づめの梨や桃のような香味がある。キャラメル、若干のミント、シナモンやナツメグ、焼き立てのフルーツケーキ。加水すると、バニラ感は上品になり、バターのような滑らかさも感じられる。

 

【味】

濃厚なバニラの甘み、オーク、メープルシロップ、シナモンなどのスパイスのかかったアップルパイ、ウッドチップのような少しスモーキーな風味。余韻はビターなハーブとオークで、とても長い。加水すると、バーボンらしいワクシ―な人工的な甘みも際立つ。

 

【総評】

濃厚なバニラとローストした樽感、甘さはメープルシロップのような樹液感だけでなく、煮込んだようなフルーティさもあり、奥深い風味。アルコール度数が高いにもかかわらず、口当たりは驚くほど滑らか。プレミアムバーボンの最高峰、は単なる宣伝文句でないと感じさせてくれる一品。素晴らしいの一言。