(1)特徴
・オクトモア 15.1/Octomore 15.1
・ブルックラディ蒸溜所
・59.1%、108.2ppm
・1stフィルバーボンバレル樽、リチャーしたバーボン樽で5年間熟成
オクトモアは、ブルックラディ蒸溜所の3種類あるコアレンジ商品の一つ(他は、ヘビリーピーテッドのポートシャーロット、ノンピーテッドのクラシックラディ)。毎年リリースされていて、15シリーズ3本は2024年にリリースされたものです。15.1や15.2と言うような枝番があり、それぞれ下記のような原酒を意味しています。
○.1:スコットランド産大麦を使用、バーボン樽熟成
○.2:ワイン樽熟成原酒をバッティング
○.3:アイラ島(オクトモア農園)産大麦を使用
○.4:バージンオーク樽熟成
※上記は5~7年熟成物がほとんどですが、2~3年に一度、10年熟成物が発売されています。
15.1はスコットランド産コンチェルト種大麦100%を使用して2018年に蒸溜された原酒を、1stフィルのバーボンバレル樽とリチャーしたバーボン樽で5年間熟成した原酒をバッティングしたものです。フェノール値は108.2ppmとオクトモアとしてはやや低めの値となっています(とはいえ他のウイスキーと比べると倍以上の高さです)。
(2)テイスティング
【香り】
レモンキャンディ、バニラ、穀物の香ばしさ、土っぽさ、乾いたオーク、軽い塩気あるピートスモーク、ホワイトペッパー。ピートスモークはそこまで強くない
【味】
ペッパーや生姜のスパイシーさ、バニラ、オーク、塩気あるピートスモークは香った時より飲んだ時の方が強く広がる、ローストしたレモンやグレープフルーツ、少しアプリコット。余韻は土っぽさとコーヒー、焦げた柑橘ピール。
【総評】★
バランスのいい上品な風味。変な癖はほとんど無く、香ばしい麦芽感と柑橘フルーツ、余韻の長いピートスモークがどれも尖り過ぎずに調和している。5年物とかは置いといて普通に旨い。ここ数年のオクトモアでも最上位レベル。ヨード感も含めてピートのパンチも癖も強めの15.3と双璧で、どっちが良いかは好みの問題、素直に出来が良いのは15.1だと思う。