(1)特徴
・ダークスター プライズ オールドエール/Dark Star Prize Old Ale
・9.0%
・オールドエール
ダークスター醸造所は、イギリス・イングランドにある1994年設立の醸造所。ロブ・ジョーンズ氏によってイングランド南部ブライトンにあるパブ「イブニング・スター」の地下で醸造を開始し、現在はウェスト・サセックスで稼働しています。2018年にフラーズ社に買収され、現在はフラーズ社ごとアサヒグループ傘下に入っています。
今回テイスティングしたプライズ オールドエールは、1928年からジョージ・ゲイル社によって生産されているエールで、木樽で発酵させたことによる独特の酸味や、熟成原酒と新原酒をブレンドする事による複雑な風味が特徴となっています。このオールドエールは、ジョージ・ゲイル社がフラーズ醸造所で生産を行っていたものの、2011年に生産を停止したようです。残った原酒はフラーズ醸造所で12年間もの間タンク保管され続け(何回か保管原酒をボトリングしてリリース)、2022年にダークスター醸造所のもと復活したとの事です。
伝統的なエール麦芽や小麦、転化糖、オリジナルのゲールズ酵母を組み合わせて醸造しており、木樽で発酵後、保管されていたオリジナルバッチをブレンドして、更に3〜4ヶ月間熟成させたものとの事です。
(2)テイスティング
【香り】
カラメル、ローストしたオレンジやパイナップル、黄桃、ロースト麦芽、シナモンやクローブ
【味】
程よい酸味のあるフルーティさ、黄桃、軽くローストしたオレンジやパイナップル、ロースト麦芽、コーヒー、カラメル、シナモン、クローブ
【総評】★
複雑で濃厚でボディが分厚い、ややパンチの強さというか粗さはあるが意外と飲みやすい。現時点でも十分旨いが、これから熟成を経て生まれる伸びしろが楽しみ。