(1)特徴
・ロングロウ 18年 2021リリース/Longrow 18yo 2021 release
・スプリングバンク蒸溜所
・46.0%
ロングロウは、スプリングバンク蒸溜所で生産されているピーテッド麦芽(50-55ppm)を使用した銘柄。スプリングバンク蒸溜所が1970年代にピーテッド原酒を作り始めた時に、かつてスプリングバンク蒸溜所に隣接してピーテッドタイプ原酒を作っていたロングロウ蒸溜所(1890年代に閉鎖)に敬意を払って命名された銘柄です。現在はロングロウ(ノンエイジ)、ロングロウ18年、ロングロウ・レッド(ワイン樽などで熟成)が定期的に、他にロングロウ21年なども不定期にリリースされています。
今回テイスティングしたものは2021年リリースのエディションで、バーボン樽30%+シェリー樽60%+シャルドネ樽10%の熟成原酒をバッティングしたものです。
(2)テイスティング
【香り】
ロングロウらしい潮風と香ばしいシリアルの香り、ウッディなスモーキーさ、オレンジピールの砂糖漬け、ベリー、チェリータルト、微かにバターやバニラ
【味】
オイリーな口あたり。塩気、バニラキャラメルやバタースコッチ、やや焦げ感のある麦芽、ウッディなスモーク、ベリー、黒胡椒、リコリス
【総評】★
ロングロウらしい潮気やローストした穀物感、ウッディなスモーキーさと樽由来のクリーミーな甘さにほのかにベリー。期待している通りの風味があって、ちょうどいいバランスだと思う。樽感はやや強めだがえぐみが出るギリギリのラインで保たれている。