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ビッグピート 33年/Big Peat 33yo

(1)特徴 

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・ビッグピート 33年/Big Peat 33yo 

・ダグラスレイン社

・47.2 %

・コニャック樽、シェリー樽にて追熟 

 

ビッグピートは、インディペンデントボトラーズのダグラスレイン社のコアレンジ品です。スコットランドの各地域の特色を反映したブレンデッドモルトシリーズの一つで、それぞれの地域で下記の商品があります。

スペイサイド   - スカリーワグ
ハイランド    - ティモラスビースティ
アイランズ    - ロックオイスター
ローランド    - ジ・エピキュリアン
キャンベルタウン - ザ・ゴールドロンズ
アイラ      - ビッグピート

ビッグピートは2009年からリリースされており、ノンエイジ品のほかに、最近リリースされた12年物、クリスマスに毎年発売されるクリスマス限定品(カスクストレングス)、その他色々なイベントに合わせて限定品(ラベル違いのノンエイジ品)がリリースされています。

構成原酒はカリラ、ボウモアアードベッグで、ごく少量ポートエレンがブレンドされていることでも有名です(ボトルあたり1滴分も無いんじゃないかと思いますが笑)。アイラらしい、ピートの効いた風味が特徴です。

「ビッグピート/Big Peat」は同じ発音の「ビッグ・ピート/Big Pete(”ピートおじさん”の意味)」から取られた名前で、アイラ島に良くいるおじさんをイメージしているようです。

今回テイスティングする商品は、1985年蒸留で33年熟成以上の原酒を、フランス産コニャック樽とスペイン産シェリー樽で半年ほど追加熟成させたものです。ビッグピートのラインナップでは最も長熟に位置する商品です。原酒としては、1985年に閉鎖されていたアードベッグとポートエレンは使われている可能性がほぼなく、ボウモアとカリラのバッティングと思われます。長熟ならではの滑らかな熟成感、ピートのパンチの強さ、そして当時のボウモアらしいパフューミーな風味も特徴です。

 

(2)テイスティング

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【香り】

燻製ハムやレザー、湿った木が燃えたスモーキーさ、バター、ミント、フルーツ、キャラメル、グリルした桃。時間が経ったり、加水したりするとフルーティさが増してくる。

 

【味】

タバコ、タール、スミレやラベンダー、石鹸、キャラメル、灰っぽいビターさ。タバコと芳香剤が入り混じった、スモーキーかつパフューミーな余韻。

 

【総評】

80年代ボウモアの影響を大きく受けた一本(おそらくボウモアとカリラのバッティング)。香りの段階では、レザーや燻製のようなスモーキーさとフルーティさが混在したアイラ一般的な特徴があるが、飲むと一気に80年代ボウモア特有のパフューミーさが開く。タバコ臭さを芳香剤でごまかそうとして失敗したような香りで、好みがハッキリ分かれそう。個人的には好きな風味で、開栓後時間を置きつつ変化を楽しみたい一本。