(1)特徴
・デュワーズ 12年/Dewar's 12yo
・ジョン・デュワーズ・アンド・サンズ
・40%
デュワーズ12年は、ジョン・デュワーズ・アンド・サンズ社(親会社はバカルディ)で製造されているブレンデッド・ウイスキーです。原酒を使用している蒸溜所は、アバフェルディ、オルトモア、ロイヤルブラックラ、クライゲラヒ、マクダフの5つが主で、特にアバフェルディが核となって、特徴的な蜂蜜のような甘みを生み出しています。デュワーズ12年はダブルエイジング製法(原酒をバッティングした後すぐに瓶詰めするのではなく、半年ほど樽で追加熟成させて風味を調和させてから瓶詰)を行っており、スムーズで甘い風味が特徴的です。
デュワーズ18年のレビューや、アバフェルディ蒸溜所に訪問した際の感想については、下記を参照ください。
(2)テイスティング
【香り】
蜂蜜とエルダーフラワーなどの白い花の香り、りんごや洋梨、練乳、乾いたバニラ、オイリーさ、穀物の粉。加水するとバニラ感がより出てくる。
【味】
ややアルコールの刺激はあるが、フルーティな蜜の滑らかな甘さがしっかり出ている。麦芽、少しの塩気、バター。余韻はリコリスのようなハーブとオーク。加水すると、ただただフルーティでフローラル。
【総評】
コスパが素晴らしい一本。癖が無く、フルーティな甘さと花や麦芽の上品な香りが素晴らしい。オイリーさもあるので、ロックやハイボールでもしっかり芯が残って旨い。本当にこの価格帯では抜群に出来が良く、個人的にはジョニ黒と並んで安価安心の一本。