(1)特徴
・ワーシーパーク 2006 12年/Worthy Park 2006 12yo
・56%
ワーシーパーク・エステートはジャマイカのラムメーカー、設立は1670年と長い歴史のあるメーカーです。ただ設立当初は農園としての活動のみで、ラムの生産を開始したのは1741年です。現存するラム生産者としてはジャマイカで最古と言われています。その後1960年代~2000年代半ばまでの閉鎖を経て、2005年に英国製ポッドスチルを導入して生産を再開していています。
特徴としては、発酵時間の長さに加えて、複数の酵母・発酵槽を用いる事で、多様なエステル香を持つ原酒を造り分ける事で生まれる複雑な香味が挙げられます。
(2)テイスティング
【香り】
蜂蜜、バニラ、塩キャラメル、若干のフローラルさ、石鹸やガソリンのようなエステル香、オレンジ、ライチ、パイナップル。
【味】
甘いが微かに酸味がありシャープ、除光液やガソリンのようなエステル香漂うオイリーさ、スパイス、ハーブ、砂糖きびのしぼり汁。余韻はオーク、オイリーさと塩気。
【総評】
乳酸感やフルーティさ、ミントなどの多様なエステル香を含む熟成感。ウイスキーでいうとバーボン的な立ち位置?オイリーだが、若干の酸味やスパイシーさもあって余韻はさっぱり。ストレートでも勿論旨いが、カクテルベースにも向いているかも知れない。