(1)特徴
・ラガヴーリン 2001 ディスティラーズエディション/Lagavulin 2001 Distillers Edition
・ラガヴーリン蒸溜所
・43%
・2001年蒸溜、2017年ボトリング
ラガヴーリンが毎年発売しているディスティラリーエディション。2001年蒸溜、2017年ボトリングの16年熟成物です。熟成は、通常のラガヴーリン16年同様バーボン樽で熟成した後、ペドロヒメネスシェリー樽で追加熟成を行っています。ラガヴーリンらしいどっしりとした酒質とアイラらしいヨード感のあるピートスモーク、そこに赤いフルーツの甘みが加わった風味が特徴です。
(2)テイスティング
【香り】
磯とスモークの重厚な香り、フルーツのパウンドケーキ、ミントの清涼感、蜂蜜やデーツ、アメリカンチェリーやラズベリーの乗ったパイ。ラガヴーリンらしいピートスモークの後ろに、赤いフルーツとフルーツケーキの香りがある。加水で微かなカスタード感が出てくる。
【味】
甘く円やかな口当たりの後に、ガツンとピート感。木や牧草を燃やしたスモーク、磯感のある塩気とヨード、砂糖漬のオレンジピール、プラム、ダークチョコ、ローストした麦芽の香ばしさ。余韻は潮気のあるスモーキーさとオークのようなニュアンスで、かなり長く続く。加水するとビターさが少なくなり、より素直にピートと麦芽、フルーティーさがバランスよく味わえる。
【総評】
安心安定のラガヴーリンの風味。どっしりした酒質にピートの雄々しさ、そこにペドロヒメネスシェリーらしい蜜のように甘い赤いフルーツ感が加わり、温かい印象を受ける。ラガヴーリンは基本的には16年のみ、そこに8年やディスティラリーエディション、ディアジオの12年が加わるが、どれもラガヴーリンらしさが常にあって大きくずれない風味。潔いというか信頼できるというか、アイラの巨人に相応しい存在ですよね。