(1)特徴
・アーヴェルボーデ/Averbode
・7.5%
・ペールストロングエール、ブロンド、トリプル
ベルギー北東にあるアーヴェルボーデ修道院の修道院ビール。1134年創立の修道院で、古くからビール以外にもパンやチーズなども生産しており、幾つかの会社を持っているようです。ビール生産自体は途中で途絶え、2013年から復活したのですが、生産自体はデリリウム(デリリュウム)で有名なヒューグ醸造所が委託生産しています。
今回テイスティングしたのはスタイルとしてはストロングエールやブロンドと呼ばれる、やや度数の高い濃厚な風味が特徴な、修道院の伝統的レシピに則ったエールです。大麦麦芽のほかにオーツやスペルト小麦なども使用、ドライホッピングを行ってよりシャープな風味を付与しているようです。
(2)テイスティング
【香り】
繊細なフローラルさとベルギー酵母、リンゴやマスカットや和梨のフレッシュなフルーティさ、複雑な穀物感
【味】
クリーミーな穀物と酵母、リンゴ、黄桃、ハーブ。ローストした穀物とハーブ感が素朴ながらしっかり感じられ、余韻はホップのグラッシーさ
【総評】★
上品かつ繊細なフルーティさに、麦芽以外にオーツやスペルト小麦を使っているせいか素朴ながら分厚くパンチのある穀物感。個人的にスペルトやオーツを使ったビールが好きなのでかなり楽しめた一本。