グレングラッサ 2012 (アデルフィ)/Glenglassaugh 2012 (Adelphi)

(1)特徴

・グレングラッサ 2012 (アデルフィ)/Glenglassaugh 2012 (Adelphi)

・グレングラッサ蒸溜所、アデルフィ社ボトリング

・57.4%

・バーボン樽熟成

グレングラッサ蒸溜所は1875年設立、スコットランドのハイランド地方に位置する蒸溜所。かつてはエドリントングループ傘下にありカティサークやフェイマスグラウスなどの構成原酒として使用されていましたが、1986年にウイスキー不況の影響もあり閉鎖。2008年にScaentグループにより買収されて2009年に蒸溜を再開、その後も何度か買収を繰り返して、現在は米ブラウンフォーマングループが保有しています。まだ再開間もないので年数表記のあるオフィシャルボトルは少ないですが、サイズの小さなオクタブ樽などを使った商品などを中心にリリースしている印象です。

今回テイスティングしたのは、2012年蒸溜のピーテッド原酒をバーボン樽で10年間熟成させたものを、アデルフィ社がカスクストレングスでボトリングしたものです。

(2)テイスティング

【香り】

しっかりしているが軽快なピートスモーク、ココナッツ、バニラ、オレンジやグレープフルーツ、オーク

 

【味】

しっかりした甘さとスパイシーさ。オレンジキャンディ、ココナッツ、ロースト麦芽、オーク、塩気と若干のヨード感を伴ったスモーキーさ、ホワイトペッパー。フレッシュなオークとピート、ビリっとしたビターさの余韻

 

【総評】

やや若い粗さはあるが、しつこくない甘さとフレッシュなスモーキーさ、強すぎないビターさとスパイシーさ。アデルフィらしい上品さとバランスの良さがあり、比較的飲みやすい風味。とはいえどちらかというとハイボール向きか。