(1)特徴
・ジョニーウォーカー 12年 ブラックラベル ハイランドオリジン/Johnnie Walker 12yo Black Label Highlands Origin
・ジョンウォーカー&サンズ社、ディアジオ社所有
・42.0%
・熟成樽不明
ジョニーウォーカーは、ブレンデッドウイスキーを代表する銘柄です。ブレンデッドウイスキーの中では比較的強いスモーキーさが特徴で、ウイスキーとしては世界第5位の売り上げを誇ります(上位4つはインディアンウイスキーです)。レッドラベル(ジョニ赤)やブラックラベル(ジョニ黒)はスーパー・コンビニ等でも容易に入手でき、そのコスパの良さで知られています。
今回テイスティングしたのは2020年頃からリリースされているオリジンシリーズで、ジョニーウォーカーを構成する各地域(ローランド、ハイランド、スペイサイド、アイラ)の原酒にスポットを当てたものです。ハイランドオリジンの構成原酒は、クライヌリッシュ蒸溜所やティーニニック蒸溜所のモルト原酒を使用(グレーンはローランド?)しているとのことです。
(2)テイスティング
【香り】
より素朴な麦芽、リンゴタルト、石鹸、蜂蜜、ヒース、微かにミント
【味】
素朴な麦芽感とクリーミーさ、煮詰めたリンゴ、キャラメル。余韻にかけて、落ち着いたフローラルさと軽くローストした麦芽やハーブの風味が続く
【総評】
麦芽感が芯にある風味ながら、奥に目立ち過ぎない程度の華やかなフルーティさとフローラルさが支えてくれる。石鹸やバーボンっぽいニュアンス、余韻の素朴で落ち着いた風味などが、ハイランドモルトらしさを強く感じさせてくれる。ジョニ黒らしくは無い風味だが、良くまとまった飲みやすいブレンデットだと思う。ハイランドにフィーチャーしたブレンデッドは少ないので、そういった意味でも貴重。