ダフトミル 15年 カスクストレングス/Daftmill 15yo Cask Strength

(1)特徴

・ダフトミル 15年 カスクストレングス/Daftmill 15yo Cask Strength

・ダフトミル蒸溜所

・55.7%

・バーボン樽熟成

ダフトミル蒸溜所は、エディンバラ北部の町ファイフに2005年に創業された蒸溜所。創業者はファイフにて大麦生産を行っていたフランシス・カスバートとイアン・カスバート兄弟で、農場の農閑期である夏・冬のそれぞれ2か月にのみ蒸溜を行うという昔ながらのファームディスティラリーです。勿論原料も自社農場で生産した大麦を使用しています。年間生産量は約2万リットルと少量で、年2回のサマーバッチとウインターバッチ、たまにシングルカスクの限定品を販売するのみとなっています。数多くある新興蒸溜所の中でも特に高い人気を誇っています。同じローランド地方にあったローズバンクのような風味を目指していることもあり、軽快な酒質と、上品で華やかな風味が特徴となっています

今回テイスティングしたのはダフトミル蒸溜所が初めてリリースした15年熟成物で、2004年に収穫された大麦を2006年に蒸溜し、1stフィルバーボン樽で15年以上熟成させた28樽をバッティングしたものです。カスクストレングスでボトリングされて、2022年夏頃からリリースされています。

(2)テイスティング

【香り】

生クリームの乗ったクレープ、プルーン、軽快で香ばしい麦芽。時間を置くと麦芽感が強くなるとともに、レモンタルトも出てくる

 

【味】

胡椒や生姜のスパイシーが強い。リコリス、薬用シロップ、オーク。余韻はじとっとしたコーヒーのビターさ

 

【総評】

15年熟成だが結構若い印象で、これまでの10年前後のリリースとそこまで大差を感じない。10年なら納得の出来だが、期待していた分少し肩透かしを食った気分。樽由来の主張が少し強めだが、時間が経つと素直にまとまってくるのでじっくり楽しみたい。