(1)特徴
・アヘル ブリューン/Achel Bruin
・アヘル醸造所(ベルギー)
・8.0%
・トラピストエール、デュッペル
ベルギーのアヘル修道院で生産されているビール。アヘル修道院は1648年設立のベルギーにあるトラピスト会修道院で、1852年からビール生産を行っていたものの、1917年に当時占領していたドイツ軍によって解体。その後1998年に、ウェストマール修道院の指導の下生産を開始、トラピストビールとしてATP(Authentic Trappist Product)ラベル認証も取得していました。2021年1月に修道院2名が高齢のためウェストマール修道院に移ったことでATP認証の要件から外れ、現在は六角形のATPマークが無いラベルで生産を続けています(上の画像はATPラベルあり、下のテイスティング写真はATPラベルなし)。銘柄は度数8%のブロンドとブリューン、度数9.5%のエクストラ・ブロンドとエクストラ・ブリューンの4種類があります(過去には修道院限定の度数5%の商品もあり)。
今回テイスティングしたのはブリューンで、いわゆるデュッペル(ダブル)に分類されてるトラピストビールです。
(2)テイスティング
【香り】
フルーツポンチ、プルーンやプラム、キャラメルのかかったアップルタルト、ブラウンシュガー、麦芽。奥にオレンジと柑橘ピール
【味】
どっしりした麦芽、柑橘、柑橘ピール、アップルタルト、オークとナッツ。ローストした穀物とハーブの余韻
【総評】
トラピストとしてはミディアムボディ。しっかりとした麦芽感を土台に、甘すぎないフルーツやブラウンシュガー、ナッツやオークがしっかり効いた落ち着いた風味。トラピストビールとしてはスタンダードな風味で、高揚感は無いけど安心できる旨さ。